SUMMER COLLECTION “拾玖丿零壱”

モアレ×レオパード したたり合わせ

モアレ（干渉斑紋）を現す表裏が黒／白メッシュの小袖と、黒白でレオパード柄を織り上げた袴のコーディネート。 上下ともに黒と白のみで表現されているにも関わらず、身体の動きに合わせ複雑に変化する表情もキレがあり、退屈させません。
表の黒と、裏の白のメッシュが、互いに透けて干渉し、斑紋を現す小袖は、そのモアレを全面に起こさせるべく紗合わせに、総裏仕立てにしました。 柔らかな同じメッシュ素材の黒と白の袷せですが、メッシュによる伸縮もあり、仕立ては非常に困難。 しかし、２枚重ねになることで生地にハリが生まれ、肩から袖山に至るシルエットも美しく仕上がっています。 発色の良い襦袢を着せると、モアレの下に色が滲んで、さらに美しくなります。
一方、袴のレオパード柄は、織紋様です。織りなので、柄に微かな立体感があり、身体の動きでヒダに見え隠れして、野生的な躍動感をも印象づけます。 さらりとしたポリエステル素材は、洗濯にも便利で、ヘビーユーザー向きです。
シックなのにアグレッシブな組み合わせは、遊び心が溢れている割に、きちんと感もあり、様々なシーンに合わせて自在に着こなせる組み合わせと言えるでしょう。