SUMMER COLLECTION “拾玖丿零陸”

透かし×縞 したたり合わせ

モノトーンの縞が大胆な小袖と、搦み織で透け感たっぷりな袴のコーディネート。
小袖は、レーヨン×麻のシアー素材で、透け感とシワ感を湛えながらも、うっすらとした光沢を 全面に帯びています。 大胆な縞柄は、白地の上に太さの違う黒い縞がランダムに流れていますが、白に見える部分は 光沢が重なって銀になり、黒は 透かしが効いて墨グレーに見えます。 とても薄い素材にもかかわらず、しっかりとしたハリがあるので、どこか金属的な雰囲気が醸し出されるのです。 風合いのシャリ感で纏わり付かず、袖口には風を孕むことでしょう。
消し炭色の搦み織の袴は、見た目の通り軽くて、シワにもなりにくい ハリがあります。ネット状に見えるほどの透け感は、もじりあった２本の経糸を緯糸に絡ませて織ることで生まれた独特の隙間によるもの。当然、涼しく 通気性に優れています。粗い風合いも、無骨さを引き出して止みません。
銀と墨黒の大胆な縞と、ざっくりとした消し炭色の掛け合わせは、ギラついた刺激がありながらも、クールでいられる男らしい組み合わせです。