AUTUMN COLLECTION “拾捌丿零伍”

Scottish Face したたり合わせ

レザーとツィードの組み合わせが ハリスツィードの手袋のようで、スコットランドを連想させる【したたり】コーディネート。 ただし、どちらもリアルなレザーでもウールでもありません。 そもそも、本革の袴は普段使いには高価であり、ツィードの小袖では ぼってりと厚くて細身のマネキンでも様にならないでしょう。
袴のフェイクレザーは、コーティングの合皮ではなく、箔プリントにより皮革の角質まで再現された素材で、とてもリアルな表情です。 当然 柔軟で、コーティングより丈夫。京都の技術によるものです。 以前にも同素材の袴が登場しましたが、あまりに要望が多かったので 再生産に踏み切りました。
小袖のツィードフェイスは、ヨーロッパのハイブランドも こぞって使うイタリアの老舗ファブリックメーカー、 リモンタ社の繊細なジャカードの技術を駆使した高品質ナイロンによるもの。ウォータープルーフも施されています。 見た目はツィードそのものの表情ながら、質感と薄さは絹のようなしなやかさなのです。 ウールツィードの印象だけを残し、軽い着心地や薄さを最新技術で補っている逸品です。黒い袖裏は、花柄が うっすらと見え、シャレています。
上下ともに野趣あふれる雰囲気は残しながらも、先端の染織技術で機能性まで整えられたコーディネートは、和服にも未来を感じさせてくれるに違いありません。
２ヶ所についている紐を結ぶだけで着られる真っ赤な和地袢は、衿の合わせがずれにくい仕様。フシのある素朴な風合いの木綿で洗濯も手軽です。